過去の展覧会



長引くコロナ禍において現況は益々厳しさを増して来ており、「緊急事態宣言」が9/30まで再延長となり、
誠に残念ですがアルスギャラリー19周年記念展の開催を中止させて頂くこととなりました。
皆様方もご自愛頂きましてお健やかにお過ごし下さいませ!
なお、藤原氏の近々の展覧会は以下の通りです。
2021/10/15-11/15 藤原 彩人展「軸と周囲」ワグナー・ナンドール アートギャラリー (栃木)
2021/10/16-2022/1/16 笠間陶芸大賞展 茨城県陶芸美術館(茨城)
2023/4-6 第15回宇都宮エスペール賞受賞 藤原 彩人展 宇都宮美術館(栃木)

アルスギャラリー19周年記念

藤原彩人 展 「像化-軸と周囲-」

日 程 2021年9月14日 (火)〜26日 (日)
月曜日 休廊
時 間 11時〜18時(最終日は16時まで)
レセプション 9月吉日 16時〜18時

新型コロナウィルスの影響により、開催を中止とさせていただきます。

1975年京都府生まれ、栃木県出身
2003年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
2007-2008年文化庁在外派遣研究員として英国ロンドンに滞在(V&A美術館)
現在、東京造形大学美術学科彫刻専攻領域非常勤講師、他。
人体/生体を彫刻する上で、器のもつ内と外という二面性を発展させ、人間の内と外、存在と虚無、光と影といった、相反する二つの要素を同時に併せ持った像を、陶素材で表現している。他に彫刻の考察を主題とした教育目的の活動を行うAGAIN-STの活動等、彫刻を軸としたプラットフォームの確立にも関わっている。
近年の主な展覧会として「みる、ふれる、きくアート-感覚で楽しむ美術-」(栃木県立美術館 2013)、「Shizubi Project 4 ヒトのカタチ、彫刻」(静岡市美術館 2015)、「オープンシアター/KAAT突然ミュージアム2016」(KAAT神奈川芸術劇場2016)、現代美術実験展示「パースペクティヴ(1)」(インターメディアテク2017)、「いのちの交歓―残酷なロマンティスム-」(國學院大学博物館 2017)、「GESTURE」(gallery21yo-j 2018)、「土祭2018」(益子町内 2018)、「像化―雨の行方―」(gallery21yo-j 2019)など。




藤原 彩人

 建築家北川原温氏が設計したアルスギャラリーは「寡黙であることこそ無限の可能性を演出する」というコンセプトのもと、素晴らしい空間が作られている。しかし私はこの展示空間となる真っ白のキュービックな2つの空間に、正直、難しい印象を持った。それは完成された無の空間、それだけで十分な説得力を持つ無言の強いヴォリュームを持っているからである。
 例えばそれはドローイングも同じであると考える。真っ白な四角い紙は凛として張り詰めたモノとして存在している。その紙に絵の具で点を打った瞬間、それは失われる。しかし支持体となる紙と表現物となる線や色との関係を何かしら築くことで未知なる世界が創造される。
 私は制作において、一期一会に関係性を築きながら、モノとモノの関係性から新たな像を生み出すことを目的としている。それは展示も同じことである。
完成された空間は、作品を置くことで、もしかしたら壊れるかもしれない。だから故に、この空間に真摯に対峙し、緊張感を持って作品を「置く事」を楽しみ、作品と空間の関係性から生み出される可能性をこの展覧会で演出できればと思う。


スケジュール


RESONANCE MATERIALS Project 2021
「不可視〜存在の試行〜」

日 程 2021年10月22日 (金)〜31日 (日)
時 間 11:00〜19:00
「RESONANCE MATERIALS Project」は、今を生きる私たちにとって希薄となっている、重さ、大きさ、肌触り、光、振動などの身体的な認識を、素材を通して改めて見つめなおします。また、アートの持つ多様性や詩性、機智によって、感受性を開く場を生み出します。そしてその場に生まれる心の動きについて考察し、未来に向けて人が人らしく生きるための感性の価値を探求します。過去2回のミラノデザインウィークでの展示では、素材にこだわりを持って制作活動するアーティスト達の作品によって、鑑賞者との触覚的で体験的なコミュニケーションの場を生みだしてきました。初出展となる DESIGNART TOKYO 2021では、ガラスの塊を主な表現素材とする地村洋平と、木工を学び近年は植物を用いた表現を行う臼井仁美の2名アーティストが「不可視」をテーマとしてインスタレーションに取り組みます。「不可視」というテーマは、視えないことと同時に意識の外側にあるものへの気づきを意図しています。不可視という問いに向き合うこと、それは意識と無意識のスイッチングによる新たな価値視点への気づきの創造行為であり、存在の意味を多様化する試行なのです。

【RESONANCE MATERIALS Project 2021 公式サイト】
http://www.rmproject.jp

【DESIGNART TOKYO 2021 公式サイト】
https://designart.jp/designarttokyo2021

【GEIDAI FACTORY LAB 公式サイト】
https://geidai-factory.art

【感動創造研究所 公式サイト】
https://www.kandosoken.com




地村 洋平

2015年東京芸術大学博士課程修了。ガラス造形や金属鋳造を学び、日常的に素材を溶かす制作環境に従事。この経験から、熱を介することで導かれる事象に興味を持つ。ガラス、金属、熱したプラスチックを用いて、立体、平面、インスタレーションやパフォーマンス作品を発表。2021年 北アルプス国際芸術祭2020-2021(長野)、2019-2021年 Ai Mi Tagai exhibition(Tokyo×London)、2019年 個展「≠世界」千葉市文化センター/(公財)千葉市文化振興財団主催(千葉)

https://yoheichimura.website/

臼井 仁美

2010年東京芸術大学大学院美術研究科修了。先史時代に木器時代があったことを想像し、人間の自然への眼差しと古くからの営みに着目した制作を行う。工芸や民俗芸術へ関心を寄せ、美術との接続のあり方を探る。2017年TOKAS二国間交流事業プログラムにてヘルシンキに滞在。主な展示に2021年Ai mi Tagai 2021/遊工房アートスペース、2019年DenchuLab.採択企画ここに 暮す木、通う人/旧平櫛田中邸アトリエ、2018年 HIAP OPEN STUDIO/ヘルシンキなどがある。

https://hitomi-usui.tumblr.com/


ミシカル(神話)Mythical

日 程 2022年2月1日(火)〜2月13日(日)
時 間 11時〜18時(最終日15時まで)月曜日休廊
主 催
イラストレーター、ミーラ・ウェスティンの展覧会「ミシカル(神話)」はフィンランド神話に登場する数多くの存在や物語について探求します。神話に登場する生き物は古代に想像されたものですが、ウェスティンの作品はイラストレーターとして彼女自身がどのように描きたいか、独自の解釈を展開します。


ミーラ・ウェスティン | Miila Westin

ミーラ・ウェスティン(1987年生まれ)は、ヘルシンキを拠点に活動するフィンランド人イラストレーター。キャラクターデザイン、エディトリアルイラストレーション、パターンや本のデザインなど、幅広いプロジェクトに取り組む。ウェスティンは特に、架空の生き物と空想の世界を可視化することを楽しむ。2020年にフィンランディア・ジュニア賞を受賞した児童文学書「ラジオ・ポポヴ」のイラストを手掛けた。フィンランドイラストレーター協会役員。2020年、アールト大学美術デザイン学部ビジュアル・ナラティヴ(ビジュアル・コミュニケーション・デザイン科)修士課程卒業。修士論文テーマはフィンランドの神話的存在の可視化について。


ARTRUM DROP

日 程 2022年2月22日(火)〜2月27日(日)
時 間 11時〜18時(最終日16時まで)
主 催 MJトラスト株式会社
ARTRUM TOKYO Gallery
『ARTRUM DROP』

若手アーティストの発掘、育成、支援を目的とした選抜展となります。
東京表参道エリア路面ギャラリー5カ所にてARTRUM Tokyo gallery
選抜アーティスト7名による『同時多発展示会』
それぞれのアーティストが創り出す空間を是非ご覧いただけたら幸いです。
※他展示会の日程・時間は異なりますので詳しくはこちら
https://www.artrumtokyo.com/
主催 MJトラスト株式会社
ARTRUM TOKYO Gallery


Kumi.Cray

Kumi.Cray
Glitter Art/グリッターアート
高繊細粒子・装飾画・ラメグリッター
日本独自の美しさ・品格・魅力の『和』に重きを於き作品を制作。
煌めく粒子を駆使し、その絵に≪光≫を与えることにより生み出される躍動感のある表情や輝き。
作品に光を与えることにより命を吹き込みます。
和のグリッターアート作品を通じ『和』の世界を堪能頂ければ幸いに存じます。
実物の美しさを是非ご覧いただけたら幸いです。


日本文化を尊重したフィンランドスタイル
〜 カイヤ&へイッキ・シレン

日 程 2022年3月8日(火)〜3月20日(日)
時 間 11時〜18時(最終日15時まで)月曜日休廊
主 催
本展覧会は、カイヤとへイッキ・シレンがフィンランドと日本で手掛けた木造建築に焦点を当て、長年におよぶ彼らと日本の関係を考察します。

フィンランドの建築家夫婦、カイヤ・シレン(1920-2001)とヘイッキ・シレン(1918-2013)は、多くのフィンランド人建築家が憧れた日本で、複数の建築プロジェクトをデザインし、実現させました。日本の建築専門誌 『近代建築』 1965年8月号で発表されたシレン建築に関する膨大な数の収集記事からは、シレン夫妻と日本の関係を深める最初のきっかけから、彼らと日本人の間に育まれた温かな理解について知ることができます。シレン夫妻にとって日本建築とは、シレン建築が日本人にとって意味するものと同じでした。すなわちそれは、自然を考慮したシンプルで美しい建築、内側と外側の空間を巧みに組み合わせた建築でした。シレン夫妻の建築は60年以上に渡り、日本の建築雑誌で特集されました。

シレン夫妻の日本での最初のデザインは、1974年軽井沢ゴルフクラブのレストラン、続いて、1976年大沼ゴルフクラブです。今日、シレン夫妻がデザインしたスタンダート・コテージのある休暇村施設が日本に複数存在しています。シレン夫妻が手掛けた日本の施設は、丸太材と建物と周辺環境との洗練された関係が強調されています。


企画:フィンランド建築博物館
写真:フィンランド建築博物館

光を吹く

日 程 2022年3月29日(火)〜4月10日(日)
時 間 11時〜18時(最終日16時)


山西 もも | YAMANISHI Momo

プロフィール
1995年 大阪府生まれ
2018年 東京藝術大学美術学部工芸科鋳金専攻 卒業
2021年 東京藝術大学大学院美術研究科鋳金専攻修士課程 修了
2021年-2022年 東京藝術大学教育研究助手

グループ展
2021年 天空の芸術祭(長野県東御市)

個展
2018年 Land of Fog(京都)

受賞
2018年 平成芸術賞 受賞
2020年 第1回PITCH GRANT ファイナリスト

幼少期の山の記憶から登山を始め、アジアやアフリカ、カナダ、アラスカなどを歩く。旅の中で 新たな世界に出逢う瞬間を記録し表現することを試みている。



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